雑穀物語NEXT〚第15話〛 雑穀のブレンド数と選択基準

この物語は、雑穀の魅力について正しく、わかりやすく広めるために生まれた、雑穀の真実に挑戦する信実のヒューマンドラマです。雑穀の有資格者を中心に、皆様から寄せられた雑穀にまつわる疑問についての答えを探していきます。


グレオ
「スーパーで見たんだけど、雑穀ブレンド商品っていっぱいあるね。八穀、十五穀、十六穀、二十穀、二十五穀、カルシウム入り、海藻入り、、」

ミレイ
「そうなのよ。いろんな会社から、様々な商品を出しているのよ。」

グレオ
「どのくらいあるんだろうって、この前、スマホからアマゾンで雑穀って商品調べたら、何度もスクロールして、最後に行きつくまで15分くらいかかったよ。」

ミレイ
「そうよね、私が以前してみた調査では、500種類を超えていたわ。ほんと、おいしいブレンド雑穀を選ぶのに、何か、基準があればうれしいよね。」


グレオ
「ところで、小さな袋に入っている商品もあるんだけど、大きさや重さ、カタチが違う雑穀をどうやって均等にブレンドしているんだろう? 不思議に思うね。」

ミレイ
「そうなの、均一に袋に詰めていくには技術がいるのよ。かつて大きな桶の中に、必要な雑穀を入れて、人の手で混ぜてた時代があったわ。販売商品の場合、今は衛生管理の基準が厳しいから、器具を使っていると思う。穀物にとって、温度、水分、異物などの管理はとても重要なの。細菌やカビは、品質を守るうえで最も注意することなのよ。」

グレオ
「へーそうなんだ。じゃあ、どうやっているんだろう? ミレイちゃん、工場見学に行ったことある?」

ミレイ
「うん、混ぜる工程、何度か見たことあるわ。私が思うに、一番均一に混ざるのは、それぞれの雑穀の必要な配合量を測って、ひと袋ずつ入れることかな。工場で動いている機械を見学したことあるけど、比重が違う雑穀ごとの微調整が必要みたい。とても精密にされていたようなの。」

グレオ
「ほー。」

ミレイ
「それから、別の会社では、大きなミキサーみたいな動きのある装置の中に、必要な雑穀を入れて、何か上向いたり、下向いたり、微妙な動きをしながら、攪拌している様子も見たことあるよ。この動き方の設計が、オリジナルな技術力かなって思ったの。バランス良く混ざっている感があって、見た目もキレイだったよ。」

グレオ
「そうなんだ。」

ミレイ
「また、粒の大きさによって3種類くらいに分類して、それぞれ均等に混ぜた後、全部を混ぜるっていう方法をしていた工場もあったの。そうすることで、大きな粒も確実に必要な量が袋に入るって言ってたわ。」

グレオ
「へ~、いろんな方法があるんだね。」

ミレイ
「ブレンド雑穀は、微妙な配合比率の違いで、味も炊きあがりの色合いも変わってくるからね。」

グレオ
「なるほど、細かな配合まで管理されているんだね。ところで、ブレンドする雑穀はどのくらいの種類にするのが良いのかな? スマホで調べたら、多いほうが栄養価が高い、いや、多すぎると逆によくないなど、、いろいろな意見が出てくるよ。」

ミレイ
「そうね、お米に混ぜる割合で栄養の数値は異なるんだけど、一見、いろいろな種類があったほうが、健康になりそう、栄養ありそうに思えるからね。」

グレイ
「そうか、雑穀の配合内容とお米に混ぜる量で栄養価は決まるんだね。ブレンド数ではないよね、あたり前だけど。」

ミレイ
「だいたいブレンド数も5種類以上あれば、味も栄養価もバランスが良くなっていると思うの。だから、数だけでなく、炊きあがりの食感や匂い、色合いなど、自分好みのブレンドを見つけてみるのもいいわよ。」

グレオ
「なるほど。種類の数はそこまで気にせず、おいしさ、見た目など、好きに選んでいいんだね。」

ミレイ
「そうよ。やっぱり続かないと意味ないから。きびごはん、あわごはん、麦ごはんなど、単品の雑穀ごはんは、毎日だと単調になって飽きてしまうかも。もち麦ごはんが好きな方なら、一緒に好みの雑穀ブレンドを加えて炊くのも変化があっていいと思うのよ。」

グレオ
「そうか、僕に合ったブレンドを見つけようかな。」

ミレイ
「そうだ! グレオくんにおすすめがあるの。コーヒーいつも濃い系が好だから、雑穀クリエイター梶川  愛 先生がブレンドした『素材の旨味 濃い十六穀』ってどうかな。ホント味も色も濃くて、コクがたっぷりのおいしい雑穀ごはんになるのよ。日本雑穀アワードで殿堂入りもしてるしね。」


グレオ
「濃い十六穀か、恋っていいねー、春よ来いだね。」

《解説》
ブレンド雑穀ごはんは、いろいろな種類の雑穀の味わい、食感、見た目、炊きあがりのにおいなど、まさに五感を使って、毎日のごはんを楽しむことができます。そのためには、安心できる品質の商品を選択することが必要です。ブレンド雑穀商品の品質は、栽培方法だけによるものではありません。流通過程、保蔵状態、そして、高い品質管理のもとに製造されることによって、健康につながる毎日の雑穀ごはんを安心して食することができます。

紹介商品
森光商店『素材の旨味 濃い十六穀』

登場人物紹介
  グレオ
神奈川県出身、文学部の大学2年生。趣味は映画観賞と食べること。スマホが離せない少し優柔不断な次男坊。ミレイはカフェのバイト仲間。

  ミレイ
料理と読書、そして雑穀が大好きな、東北の中山間地出身の女子大家政学部の3年生。雑穀エキスパート認定者。責任感が強く、負けず嫌い。

 

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