〚第19話〛雑穀を洗って使う必要の有無

『雑穀物語NEXT』
この物語は、古来から日本人の生活と密接に関わってきた、食の文化財ともいえる雑穀の価値と魅力について、正しく、わかりやすく広めるために生まれた、雑穀の真実に挑戦する信実のヒューマンドラマです。雑穀エキスパート資格を持つ、雑穀が大好きなミレイとその友人グレオを中心に、様々なテーマで展開していきます。

グレオ
「ミレイちゃん、ひとつ聞いていい? 雑穀って洗うのか、洗わないのか、いつも迷うって、親戚のお姉さんが言ってたけど、実際どうなの? 商品パッケージを見ても、洗うように書いていたり、書いてなかったりだってさ。」

ミレイ
「そうね、迷うこともあるよね。洗うときは、雑穀って粒が小さいから、網の目の細かい茶こしか、雑穀用のストレーナーが必要なのよ。」

グレオ
「そうだね、でも、洗うの面倒だよね。そのまま小袋でポンッていうのが楽な気がする。」

ミレイ
「そう、一回ごとで使える小袋は便利よ。でも、好みの割合にしたり、今日の気分に合った雑穀ブレンドでごはんを作りたいこともあるよね。」

グレオ
「そうだね。」

ミレイ
「それで、雑穀ってその製造工程によって、洗ったほうが良い場合と、洗わなくても問題ない場合があるのよ。だから、どこで、どのように作られているのかによって、洗う、洗わないも変わってくるわ。」

グレオ
「ふ~ん、そういうものなのか。」

ミレイ
「そういうものよ。食料品のお店などで袋詰めして販売されている雑穀と、産直施設などで簡易包装で販売されている雑穀では、製造工程が違う場合が多いってことなの。雑穀って、品種や栽培方法の違いもあるけど、収穫後の乾燥調整や異物の選別、精白技術、保管状態など、おいしさや品質、安全性は、加工、流通すべての工程に関わってくるの。だから、雑穀を洗うのか、洗わないかの疑問への回答は、どのようにして作られた商品なのかが重要なのよ。」

グレオ
「そーなんだ。」

ミレイ
「また、メーカーさんによっては、一度水洗いできれいにして、その後乾燥してから袋詰めしている場合もあるのよ。」

グレオ
「なるほどね。」

ミレイ
「雑穀は洗う、洗わないと簡単に二者択一ではいえないから、やっぱり、商品パッケージの裏の表示を見て決めるか、あとはその商品を実際に一度洗ってみて、洗う必要性の有無を考えてもいいかもね。」

グレオ
「そうか、そういうことなのか。」

ミレイ
「そうよ。また、黒米のように色の濃い雑穀は、洗うとその栄養のある色素が流れ出てしまうので、汚れと思って、白くなるまでゴシゴシと洗わないようにね(笑)。」

グレオ
「ははは、そこまで洗わないから、大丈夫。」

《解説》
雑穀は洗って使うのか、それともそのまま使っても良いのか、雑穀単品、ブレンド雑穀共にこちらが正しいというのはありません。大きく展開している企業では、選別や精白などの加工工程を工夫し、そのまま使用しても品質や味に影響がない商品もあります。また、洗うことを前提に製造された商品や、各地域の産直施設などにおいて簡易包装で販売されている雑穀は、細かな異物や精白工程で出た加工粉体が混ざっていることもあり、洗って使った方が良いと思われます。

登場人物紹介
  グレオ
神奈川県出身、文学部の大学2年生。趣味は映画観賞。料理はできないが、食べることは大好きな、スマホが離せない少し優柔不断な次男坊。

  ミレイ
料理と読書、そして雑穀が大好きな、東北の中山間地出身の女子大家政学部の3年生。雑穀エキスパート認定者。責任感が強く、負けず嫌い。

 

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