雑穀物語NEXT〚第31話〛 雑穀ごはんで夏が来る

この物語は、古来から日本人の生活と密接に関わってきた、食の文化財ともいえる雑穀の価値と魅力について、正しくわかりやすく広めるために生まれた、雑穀の真実に挑戦する信実のヒューマンドラマです。雑穀エキスパート資格を持つ、雑穀が大好きなミレイとその友人グレオを中心に、様々なテーマで展開していきます。

グレオ
「なんだか近頃、雑穀、雑穀って、ネットの周りが騒がしいね。」


ミレイ
「そうね、6月って、雑穀に関する記念日が多いので、いろいろと紹介されているかも。日本記念日協会の登録を見ると、雑穀に何か関係する記念日は、6月4日「蒸し豆の日」、6月6日「大麦の日」でしょ、それから、6月16日「麦とろの日」、6月18日「おにぎりの日」ね。また、6月30日「夏越ごはんの日」もあるわ。雑穀ごはんの上に、季節の彩り豊かな野菜の丸いかき揚げをのせた丼ぶりが基本形のごはんの記念日なのよ。年の後半も元気に過ごせますようにって、食べるのよ。」


グレオ
「サクサクのかき揚げは大好物!ごはんにも、そばにもうどんにも合うよね。 麦とろごはんも、牛タンでおかわり3杯いけるし。ところで、6月に限らず、雑穀やお米に季節性ってあるの? 」

ミレイ
「あるわ。お米、つまり、ごはんは、季節によって消費量が変わってくるのよ。この数字を見てくれる?」


 家庭における1世帯当たりのお米支出金額の推移 (総務省2020年家計調査より/二人以上の世帯)

グレオ
「なるほど、1~2月と、夏にかけてごはんの消費が減っているんだね。」

ミレイ
「1月はお正月にお餅やおせちを食べるので、お米の消費が落ちているの。2月はもともと日数が少ないわ。また、夏にかけて蒸し暑い日が続くようになると食欲が落ちて、さっぱりとした麺類や冷たいものが多くなるでしょ。だから、ごはんの消費量ってどうしても下がってしまうの。でも、ごはんって元気の源だから、夏こそ、ごはんをモリモリ食べてもらわないとね。」

グレオ
「そーなのか。そういえば、昨日も “冷やし中華始めました~”って張り紙、見たよ。」


ミレイ
「だから、夏にお米の消費を上げていくためには、雑穀が持つ力、つまり栄養や機能性やおいしさが必要なのよ。

グレオ
「そーかぁ。でも、夏だけでなく、ずっと雑穀ごはんの紹介が続くと、お米も季節性がなくなって、1年中、ごはんをおいしく食べて、元気に過ごせるかもね。」

ミレイ
「本当はそうよね。でも、夏の終わりになると新米が出てきて、お米業界の紹介も白米一色になるからね。まずは、今、本格的な夏を迎える前に雑穀ごはんを食べて、農家さんやお米屋さんを応援しようね。そうすると、結果として、元気に夏を越すことができるはずよ。」


グレオ
「そーだよねー、雑穀ごはんをたくさん食べると、ボクの楽しい夏もきっと来る、よね。そして、新米も雑穀ごはんで、さらにパワーアップだね!」

《解説》
お米の消費には季節性がありますが、食の大切さや健康には季節性はありません。いつでも、どのような季節でも、雑穀がもつ栄養や機能性をおいしく活用することが重要です。春夏秋冬、雑穀ごはんをおいしく食していただきたいものです。

参考サイト
一般社団法人日本記念日協会

参考資料
農林水産省 (2021年2月)『米をめぐる関係資料』
総務省統計局『家計調査』

登場人物紹介
  グレオ
神奈川県出身、文学部の大学2年生。趣味は映画観賞と食べること。スマホが離せない少し優柔不断な次男坊。ミレイはカフェのバイト仲間。

  ミレイ
料理と読書、そして雑穀が大好きな、東北の中山間地出身の女子大家政学部の3年生。雑穀エキスパート認定者。責任感が強く、負けず嫌い。

 




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