2023年『国際雑穀年』情報発信ページ

International Year of Millets 2023 Dissemination of information

国際雑穀年を記念して、雑穀の普及に取り組む日本雑穀協会によって開設された情報発信ページです。
国際雑穀年に関する様々な雑穀情報を日本からご紹介していきます。

In commemoration of the International Year of Millet, this is an information dissemination page established by the Japan Millet Association.
We will introduce various millet information related to millet year from Japan.

雑穀の価値と魅力を世界へ発信
Japan Millet Association

国際雑穀年を迎えて
 今年、2023年は国連により国際雑穀年として定められました。その活動の主体となるのが国連の専門機関であるFAO(食糧農業機関)です。世界三大穀物のコムギ、トウモロコシ、イネは、イネ科穀物全体の約90%の生産量を占めており、世界中の多くの人々の食糧確保において極めて重要です。一方、milletと名が付く雑穀類の生産量は、穀物全体の1%程度です。また、日本国内では、雑穀として取り扱いのある、大麦やソルガム、イネ科以外の擬穀類といわれるキノアやアマランサスを加えても、全体の数%程度に過ぎません。しかし雑穀は、三大穀物が栽培できない乾燥地帯や瘦せた土地など、恵まれていない農業環境でも栽培可能で、これらの地域では雑穀が主食であり貴重な栄養源として人々の生活を支えています。
 日本国内を見ると、日本人の主食はコメ(白米)、また麺やパン等に使われる精白されたコムギですが、おいしさや生産性を追求していくことにより、健康に必要な栄養や機能性に関わる成分が十分に摂取できなくなり、生活習慣病等、様々な問題を引き起こしています。また、ここ数年の世界情勢の変化によって、健康に直結する食についても日本や世界各国で問題、課題が噴出しています。この激動の時代に、雑穀の価値が国際的に認められることとなる国際雑穀年は、国連の活動と共に、雑穀の生産、加工、販売をはじめとした雑穀に携わる事業者や雑穀研究者、料理関係者のほか、教育機関や行政、関連する各団体の取り組みが問われています。日本各地、関連する各分野から、世界へ向けて、雑穀の価値と魅力を最大限に伝えていきたいと思います。

一般社団法人日本雑穀協会

◇ 国際雑穀年とは ◇
 すべての人々が栄養ある安全な食べ物を手に入れ、健康的な生活を送ることができる世界を目指して、国連により制定された2023年の国際年です。農林水産業の発展や食料安全保障等に取り組む国連の専門機関『食糧農業機関』Food and Agriculture Organization of the United Nations(FAO)によりその活動が行われています。

 栄養、農業、気候の課題に対応するための雑穀の役割を理解し、雑穀の気候耐性と栄養面での利点に対する認識を高め、雑穀の持続可能な生産と消費の増加を通じて、多様でバランスのとれた健康な食生活につなげることを目的にしています。

 雑穀は、食料としての高い栄養価や機能性、作物としての広い環境適応能力を有することから、世界の食料安全保障と飢餓の解消に大きな役割を果たすことが期待されています。

(詳細については、以下の公式FAOサイトにてご確認ください)
※ FAO International Year of Millets 2023 SITE
※ 国際年について(国際連合広報センター)

【雑穀の定義と国際雑穀年の対象】
国際雑穀年 International Year of Millets において対象となる穀物は、英名でmilletと名がついている、Foxtail millet(アワ)、Barnyard millet/Japanese millet(ヒエ)、Proso millet/Common millet(キビ)、Finger millet(シコクビエ)、Pearl millet(トウジンビエ)などですが、この他、Teff(テフ)、Fonio(フォニオ)、Sorghum(ソルガム)など、それぞれの国や地域において食糧としての価値があり、乾燥地や痩せた土地でも栽培が可能で、栄養価の高い穀物が幅広く含まれるとされています。

なお、世界的に見ると、国によって雑穀の種類は、主食穀物や食糧事情の違いにより様々です。そこで、日本雑穀協会では、国際雑穀年における雑穀の種類に縛られることなく、日本国内において雑穀の定義として浸透している「主食以外に日本人が利用している穀物の総称」に準じて活動を拡げてまいります。

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FAO公式 COMMUNICATION HANDBOOK AND TOOLKIT(PDF)
※ 国際雑穀年(IYM2023)に関する、テーマや目的、雑穀のイラスト、ポスター、バナー、プロモーションビデオなどが集約された、公式ハンドブックデータです。


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